先日、画像からphotoshop内で夜景へ暗転レタッチをするお仕事がありました。
その時、意外と面倒な場面に出会したんです。
夜景暗転するということは照明演出が必ず発生しますよね。
その内容の1つに、木にアッパーライトを当ててくださいと指示が。。
以外に大変なポイントはココです。
照明の演出はすぐ反映できるのですが、日中の葉っぱ等にあたっている自然光と照明光の向きが一致しないのです。
今回は時間もなくPhotoshopだけで完結するという条件だったので
とにかく時間優先の中追い詰められ、閃きました。
ほんとに簡単です。慣れれば5分かかりません。(調整や暗転、照明効果作業は別として)
その方法はこちら↓
葉っぱの部分だけを上下反転してしまうのです!
もの凄く単純でした。。
ですが簡単な割に、意外とこれが違和感なく仕上ります。
再現性にこだわる案件にはおすすめしませんが、
スピード重視の時や多少荒くても雰囲気重視の案件にはこちらの断然方法がおすすめです。
実際私も、時間に余裕をもって先方にも納品できました。
制作の作業工程もざっくりですが説明しておきます。
ご紹介する画像は今回の為に作成したものなので、仕上がりや細部のクオリティーはご容赦ください。
元画像はこちらです。
あぁー芝生の上でゴロゴロしたい!
では早速作業に入っていきます。
①夜への暗転
主にレベル補正・明るさ調整を使用して全体的に暗くします。光が当たる部分はあらかじめマスクをして明るさを残しておきます。(木の中心部あたり)
②空を夜空へ差し替える
なげなわツールなどでざっくり選択範囲をとります。その後境界をぼかしてなじませる。
③違和感のある影は消す(今回は芝生のみ)
夜景への暗転なので、日中に出来た余分な影は消しておきます。今回は編集/塗りつぶし(コンテンツに応じる)で芝生上の影を無くしました。
④照明効果をつける
白い長方形ボックスを作り、複製しておきます。1つ目はぼかしガウス、二枚目はぼかし表面使用して重ねておきます。ぼかしの強さや不透明度、角度はお好みで設定してください。
2つのレイヤーの効果は覆い焼きカラーで設定すると照明ぽさが演出できるかと思います。
⑤葉っぱを切り抜き反転させる
まず木の輪郭を投げ縄ツールでざっくり選択します。フォルダーを新規作成しその選択範囲にマスクを設定(境界はぼかしてください)。元画像の葉っぱを部分的にコピーしてそのフォルダー内へペースト。あとは上下反転するだけです。これを複数作ってあげると後々調整も行いやすいと思います。
⑥照射部と影になる部分の調整
葉っぱに違和感がなくなったところでハイライトとシャドウを部分的につけてあげて調整します。
⑦全体的な色味や明るさの調整
あとはトーンカーブやレベル補正をレイヤーの一番上に置き最終調整をするだけです。
いかがでしょう、短時間で作り上げたにしてはまずまずではないでしょうか。
上から新たな木の画像を重ねることも考えましたが、背景がはみ出たり、質感に違和感がでることもあるので、あまり時間がない時にはこちらの方法がおすすめです。
ちなみに今回記事用に作成した暗転データは40分ほどで完成しました。
お困りの際は一度お試しを。
記事:中井 慶太